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【映画】トランスアメリカ(ネタばれ多少あり)

トランスアメリカ (2005アメリカ) ★★★
TRANSAMERICA (2006.9.6 梅田ガーデンシネマレディースデー1000円)

性同一障害に苦しみ、数日後に男性から女性になる手術を控えたブリーの元に一本の電話がかかる。それは、かつて彼が男として授かった子、トビーからで、彼は実の父親を探していた・・・。

女に変わる最後の一手続きを待つばかりのブリーを演じるのはフェリシティ・ハフマン。女である彼女が演じるゲイの男性は、どこからみてもゲイにしか見えなくて上手かった!対する息子トビー役のゲヴィン・ゼガーズくん。顔は綺麗で、こういうロードムービーにはぴったり、彼の持つ危うい感じもよかったけれど、いまひとつ迫力不足というか、綺麗な顔をしてる分演技力が無いんじゃないか?という気がしないこともなかったかな。

男娼として生活費稼ぎをし、刑務所から電話をかけてきたトビーを放っておくことができなかったブリーは、自分が実は男であり、彼の父親であることを隠したまま、ふたりでNYから大陸横断のドライブをすることになる。ケンタッキーにあるトビーの養父のところへトビーを連れてゆくのが目的だったのだけれど、旅の間にふたりの距離は近付いたり離れたりしながらも、だんだんと絆が出来てくるわけです。その過程がね、切なかったりほろ苦かったりするわけ。そのちょっと悲しい感じを、アメリカの雄大な景色と、どこまでもまっすぐな、少し煙った道、中西部の乾いた空気が中和していて、なんだか穏やかな物語に仕上がっていた。

その後アクシデントから、フェニックスにあるブリーの実家に立ち寄ることになるふたり。ブリーの家族も皆、どこかかげりのある面を持っていて、ブリーとその家族とトビー、一堂に会した彼らはおかしな一晩を繰り広げる。みんななんだか弱くて、でも嫌な感じの弱さじゃなくて、ロードムービーとしての平坦な感じにぴったりというのかな、トビーなんて結構悲惨な人生だったりするのに、ケ・セラセラ、みたいな雰囲気が全編通して漂っていた。

大きな事件もなにも起こらないけれど、ちょっと笑ったりちょっとホロリとしたり、悲しかったり、でも温かい、和やかないい映画だった。トビーの気持ちの変化が判りづらかったのが難点といえば難点だったわね。

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スカートの中に何があるかより もっと大事なこと。 ■監督・脚本 ダンカン・タッカー■キャスト フェリシティ・ハフマン、ケヴィン・ゼガーズ、フィオヌラ・フラナガン、エリザベス・ペーニャ、キャリー・プレストン、グレアム・グリーン、バート・ヤング □オフィシャルサイト  『トランスアメリカ』 ごく普通の女性として、ロサンゼルスでつつましく生活をしているブリー(フェリシ... [続きを読む]

受信: 2006年9月12日 (火) 12:17

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