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【映画】父親たちの星条旗(ネタバレほとんどなし)

父親たちの星条旗 2006アメリカ ★★★
FLAGS OF OUR FATHERS (2006.11.3 OSシネマズミント神戸 前売り1300円)

クリント・イーストウッドが、アメリカと日本、それぞれの立場から硫黄島の戦いを描いた2作のうちの、アメリカ側の作品。この監督らしく、生々しい戦闘シーンはあるものの、全体的にとても静かなトーンで進みます。

長引く戦争によって疲労感が増してきたアメリカを変えた一枚の写真。その写真は、壮絶な戦いが続く硫黄島で撮られたもので、奪還した山の頂上に兵士たちが星条旗を掲げる写真だった。

その旗を掲揚した若い兵士たちのその後の人生を描いた一作。
もっと戦場まっただ中の映画だと思っていたら少し違っていました。その写真が全米で話題になったため、掲揚した兵士のうち生き残った3名は(ライアン・フィリップ他)資金集めの政治活動のため国に送り帰される。いつの間にか戦争のヒーローに仕立て上げられた彼らの葛藤や苦悩と、戦時中の出来事を交互に撮った作品でした。

戦争が人の心に残した傷の深さと大きさを感じる一作。
戦争シーンはかなりリアルで、何度も目を背けたくなった。一転して、帰国後のパーティでは美食と美酒。そんな雰囲気の中で、過酷な戦況を共にし亡くなった戦友の母親に会う・・・・。その心境はどんなものだったのだろう。戦争は人を変えてしまうのだ、と改めて思わされた。

アメリカ・ワシントンDCのアーリントン墓地(戦死者の墓碑が並んでいる)に建つ、この硫黄島の記念碑に行ったことがあります。
ものすごく大きな像でびっくりした(かなり重厚感があったもの。当時は何もわからずに写真に納めて帰ってきた)けれど、あの記念碑の背景をこの映画で知ることができました。あまりに悲惨な戦場と、好転しつつある戦況に沸くアメリカ本土。その温度差にとまどう帰還兵。いつだって、犠牲になるのは弱者や若者なんだよね。

ライアン・フィリップは、もうひとつ個性というか印象というか、薄いんだけど、まぁ上手く演じていました。キャラも合ってたかな。この作品を機に、スター街道を上って欲しいものです。

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