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【映画】ラスト・キング・オブ・スコットランド

ラスト・キング・オブ・スコットランド (2006アメリカ/イギリス)★★★
THE LAST KING OF SCOTLAND (2007.03.11 阪急会館 前売券1500円)

1970年代、クーデターによってウガンダ大統領に就任したアミンの隠された残虐な側面とその独裁制を、スコットランドから医師としてウガンダに派遣されたニコラスの視点で描いた実話に基づいた映画。

偶然からアミンの治療をした際に気に入られ、主治医として高い地位を築いてゆくニコラス。いつの間にかアミンに政治的な助言まで与えるようになる。その過程でどんどん高慢になってゆく彼の姿に嫌悪感を覚えた。知らなかったとは言え彼の行いはあまりにも浅はかで、恐ろしい。全てを若さのせいにして「知らなかった」で済まそうとする恐ろしさ。

アミンを演じたのはフォレスト・ウィテカー。この演技でオスカーを獲りました。確かにものすごいカリスマを感じる演技。その独裁ぶりは早くから外国要人やメディアに叩かれるのだけれど、それにも関わらず圧倒的な求心力で国民を掌握していく。その不気味なまでのオーラはスクリーンを通してひしひしと伝わってきた。
繰り広げられる虐殺や搾取、不正。それでもトップに君臨し続けるそのカリスマ性・・・そして、外国人として公正な眼でアミン政権を評価すべき立場にある人間が、富と地位に溺れてゆく様・・・。見ていて辛くなりました。

ラスト、ニコラスの逃亡に手を貸した同僚が言います。「国に帰って、この国の状況を世間に知らせてくれ。君が言えば聞いてくれる」。
胸が痛かった。史実を描きつつ、多くのことを訴えてくる1本です。

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コメント

アフリカの映画、また民族間の殺戮を扱った映画という意味では「ホテル・ルワンダ」なんかも同じような感覚を、映画を見終えた後に与えてくれました。ものすごく、考えさせられるものがありますよね。

投稿: かわせみ | 2007年3月28日 (水) 01:19

>かわせみさん

そうなんですよね、「ホテル・ルワンダ」もこの「キング・・・」も、外国人は結局人ごとなんだ、みたいな意図の台詞があってすごく訴えかけられているのを感じました。人間は(もちろん私を含め)どうしても自分の身に起きたことしか考えられないんだなぁ、と痛感です。

投稿: 尚子@管理人 | 2007年3月29日 (木) 12:07

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