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【映画】クイーン

クイーン (2006イギリス・フランス・イタリア) ★★★☆
THE QUEEN(2007.05.22) ナビオTOHOプレックス 一般1800円

ダイアナ妃が亡くなった当時の英国王室とブレア政権を描いた物語。

当時わたしはちょうどアメリカにいて、ホストマザーが嘆いているのを見て「アメリカでも人気だったんだなぁ」と漠然と思ったのを覚えてる。たまたまロンドンにいた妹は、帰国後、イギリス人の嘆きようが凄かった、と話してくれた。この映画、イギリス人の狂騒振りのすさまじさに驚くけど、ホントにこんな感じだったんだろうなぁ。

映画の方は、ヘレン・ミレンがオスカーを獲ったけれど、これはもうホント納得の演技。凄いです。威厳を備えた風格はまさに女王。上手いなぁ、とただただ脱帽。

歴史的事件を振り返りながら静かに語りかけてくる、オススメな映画。

幼い頃から"Duty, first." な世界で国民のために生きてきた女王。そんな女王から国民の心が離れていく。「こんなにも国民に嫌われたことはなかった」というような台詞がありましたが、この事件までは確かにそうだったんだろうな、集団の意識って怖いです。

自分の進んできた道に迷いが生じ、とまどい悩む女王の姿からはいろんな思いが滲み出ていた。実際のエリザベス女王がその時何を思っていたかは分からないけれど、この映画を見た人はおおむね王室に対して好意的な印象を持つのではないでしょうか。
鹿と対峙する場面と少女から花束をもらう場面の女王の表情がとても印象的だった。張り詰めた表情のその奥に讃えられた確かな光。ヘレン・ミレンは熱演ね。

そしてこの映画の第2の主役とも言えるブレア首相。彼を演じたマイケル・シーンもいいです。王室の支持率低下は新政権の支持率にも影響する、と女王擁護に回り、次第に女王への敬意を深めていく。「最初に任命したのはチャーチルだった」女王と新米首相。なんかね、漂う威厳や風格が違うのよ。これって2人ともが上手いからこそ引き立つものだよね。

そしてラスト。当時大人気だったブレアに向かって女王が放つ一言、今じゃ支持率がた落ちのブレア政権に対するものすごい皮肉。さすがイギリス!って思ってしまった。

イギリス王室と国民性の一面を垣間見ることができる、空気の張りつめた1本。おすすめです。

賛否両論あるだろうけど、英国王室がなくなることなんて、きっと絶対ないんだろうなー。

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